>purumin さん、お久しぶりで~す
Basler Zeitung誌掲載の55の質問の#15以降の続きを訳そうかと思っていましたが、ほかのブログさんでとてもお上手に訳されているのを見つけました。
勝手に紹介するのはどうだろうか・・・?と、かなり悩みましたがここ↓↓です。
http://newyork.blog.tennis365.net/archi ... 87677.htmlそのかわりにスイスのBLICK誌のインタビューを見つけました。
http://www.blick.ch/sport/tennis/roger- ... bus-121400http://www.blick.ch/sport/tennis/musste ... ben-121428http://www.blick.ch/sport/tennis/unser- ... hen-121430http://www.blick.ch/sport/tennis/ich-wa ... lub-121431もちろんドイツ語ですが、rf.comのvrazkarさんが英訳して下さいました。
http://www.rogerfederer.com/en/fanzone/ ... &uPage=252http://www.rogerfederer.com/en/fanzone/ ... icID=27473これもなかなか面白いし、Rogiの性格が良く表れているので訳してみました。
いつものように誤魔化したりスッとばしたりしていますが、どうぞ。4Partsからなっています。
Part1 タブーなしにすべてを聞く不朽の名声を勝ち得た人として生きるのはどのようなものでしょう?雲の上の人として下界を眺めると世の中はどのように見えるのでしょう?本誌はそれを知りたくてロジャーフェデラー氏にインタビューしました。
Q :不滅の名声を勝ち得た人として生きるのはどんな感じですか?
RF:とてもいい感じ。パリでの勝利は信じられないくらい素晴らしいよ。新聞や雑誌にポジティブな見出しがのっているのを見るのはいい気分だ。別に読む必要がある訳じゃないけど、殆どに目を通して楽しんでいるんだ。ポジティブじゃない見出しがのっていることもあったからね。今は取材を受けるのがちょっと楽しくなっている。どうして試合に負けたのか、なんて説明をする必要がないからね。
Q :パリの後ハレを≪精神的な疲労≫で出場を取りやめたけれど、勝つのは負けるのより疲れるもの?
RF:基本的には翌週、更に翌週、と次々と怪我しない限りプレーできるものなんだよ。若い時はあまり怪我の心配をしない。一つの大会から次の大会へと次々に移動しながらプレーを続けるだけ。アクシデントでもないかぎり、めったに怪我はしないものさ。
Q :じゃ、あなたはもう年とっているの?
RF:僕はもう年とっている方だね。だから僕のように背中に問題を抱えている場合や、脚や肩に問題がある場合は、続けてプレーすることが意味があるかどうかよく考えてみるんだ。突然すごく用心深くなるんだ。そのうえ、3週間ずっと精神的に集中していなければならなかったので疲れたんだ。だからこうしてスイスでリラックスして1週間過ごすのはとても休まる。こんなふうに休みたいと思ってもなかなかそういう期間は取れないんだ。だから今スイスで過ごせるのをすごく楽しんでいるんだ。
Q :(ツアーをまわっている間に)朝、目覚めて自分がどこにいるか分からないなんてことはある?
RF:ツアーに出始めた若い頃は、ホテルで目が覚めても暗くってしばらくの間は自分がどこにいるか分からない事はあったよ。ここ数年はめったにないけどね。以前は5週連続してプレーしていたから。最近はもうそんな事しないけど。
Q :スイスにいる時は何か(仕事の)約束をしたりする気分になるの、それとも何もせずにゴロゴロしていたいの?
RF:スイスいる間はほとんど取材も受け付けないし、スポンサーの仕事もめったにないんだ。友達や家族に会ったりするためにここにいる。普段会えない人達と会う時間もとりたいし、なんにもスケジュールのない日を楽しんでいるよ。
Part2 「 Coopではたった5人にサインしただけだった。」Q :時には私達の下界の人間のするような事もするの?
RF:例えば?(笑)
Q :ミルクを買うとか。
RF:火曜日パリから帰って来た日にCoopにいたよ。(Coopはスイスのスーパーマーケットのチェーン店)
Q :じゃ、ミルクが1リットルいくらするか知ってる?
RF:正確には知らないけれど、全部でいくら払ったかは知ってるよ。僕は今でも買物をするのが好きなんだ。スイスでなら何の問題もなくできるんだ。Coopではたった5人にサインして一緒に写真を撮っただけだった。
Q :パリで14個めのGSタイトルを取ったんだし、これから先は不朽の名声を勝ち得た人として生きるんだね。
RF:スイスの人たちがサインを求めて殺到するような人々ではない事にとっても感謝している。
Q :以前は違ったよね。サングラスをかけてキャップをかぶって顔を隠していた。
RF:もうそれは止めたんだ。以前は人と目が合わないように、自分が誰か分からないようにしていなきゃいけないと思っていた。
Q :魅力的すぎるから?
RF:違う違う。以前はみんなにいつも近付いて来られるのが嫌だったんだ。でも今はそんなに悪くはないよ。みんないつもすごく僕に丁寧に接してくれるから。僕に会って喜んでくれる。僕はミルクを買いに行くだけじゃなく、湖へ行ったり仲間と会ったり、気ままにしたいように過ごしている。自然に、なんの計画もなくね。
Q :じゃ雲の上の人でも普通に暮らせるんだね?
RF:そうそう、問題ないよ。普通のみんなとそんなに変わらないよ。
Q :あなたは笑うけど、それは雲の上の人と比べると私達普通の人間はアドバンテージが少ないと思っているからじゃないの?
RF:有名だからと言ってそんなに大きなアドバンテージがある訳じゃないんだよ、実際。普通に世の中を生きていけるんだよ。
Part3 あなたの身体のお値段はいくら?Q :あなたの身体の値打ちはお金にするとどのくらい?
RF:分からない。保険をかけていないし。
Q :モデルたちはみんな保険かけてるよ。鼻とか胸だけにかけるというのもあるし・・・
RF:知ってるよ。でも僕は「肩に問題があるのでもうテニスは出来ない。2百万フランくれなきゃテニスを止める」なんていわない事に決めているんだ。最後までプレーするだけ。身体がもうテニスをやりたくないと言うまでプレーするんだ。
Q :パリでしたようにGSをプレーするというのは、ただ自分の仕事を行っているという感じ?それとも少しは楽しいと思っている?
RF:単なる仕事、とは思っていない。趣味でやっていたことが夢にみていた仕事に変わったんだから。もちろんお金を得るんだから仕事なんだけど、コートではそういう風には思わない。厳しい身体的作業であり精神的緊張を強いられる。でもセンターコートでプレーするのはいつも素晴らしいし、どこへ行ってもファン達は信じられないほど素晴らしい。
Q :スタンドのファンの大声援に注目している?
RF:もちろん。キャリアの初めのころに比べるとずっとすごいよ。
Q :もう破るべき記録はないけど。どうやってモチヴェーションを保つの?
RF:全米の後しばらく休みがある。その時この先どうなっていくか考えなければならない。Babyが生まれたら自分がもっと何を成し遂げたいのか良く分かると思う。今のところ長くプレーをしたいと思っている。チャンピオンであるかぎりいつも勝ちたいと思うし、追い求める目標は充分たくさんある。
Q :あなたは近く父親になるよね、男の子らしいけど。その子はきっとテニスをしたくないんじゃないかな?あなたのような父親を持つときっと彼は…。
RF:(笑)その事についてはミルカと話したんだ。もしも彼がテニスをしたいなら、まずマミーと同じくらいは上手になるよう努力しなければならないだろうとね。一歩一歩だよ。その点についてはあまり心配していないんだ。両親は子供を励ますのが大事だね。同時に過剰な期待をしてもいけない。でも僕たちにはそんな心配はないよ。
Q :子供にとっては大変だよ。もしテニスをしたらいつもあなたと比べられるんだから。可哀そうに。
RF:確かに。子供にとってはフェアじゃないね。
Q :仮定の話だけど、土曜の夜、WBのファイナル前日に奥さんの陣痛が始まって病院へ行かなければならなくなったらどうする?一緒に病院へ行く?
RF:もちろん
Q :じゃ翌日はどうする?病院にいる?それともセンターコートにいる?
RF:コートにいる。これはミルカが決めることなんだけど、彼女は100%確実にテニスコートへ行けというよ。15 000人が待っているからと。でもそういう事はWBではおこらないと思うよ。
Q :貴女のような父親を持った子供がテニス選手に絶対なれないとしたら、それは息子からのリベンジかもね。
RF:子供は自分で進む道を見つければいいのさ。一番大事なことは健康で生まれてくることさ。
Part4 「18の頃はよくパーティへ行っていた」Q :16歳で既にテニス選手になる道を選んでいた。それはかなりリスキーだったんじゃない?
RF:イエスでもありノーでもあるね。と言うのは。学校へ戻ることもできたから。2~3年ようすを見ることにしたんだ。父はテニスをするようにと僕を励ましてくれた。もしうまくいかなければ学校へ戻ればいいと言ってくれた。最初は通信教育をうけようとしたんだけど、全然うまくいかなかった。学校じゃ楽しくなかった。その後17歳で世界ジュニアのチャンピオンになり、すでに300位になっていた。すべて短い間に順調に進んだんだ。
Q :あなたのような超有名人の私生活が何ももれ聞こえないと言うのは信じられないのですが。
RF:いま私生活について話しているけど。
Q :しかし海外のプロのサッカー選手らに比べると、メディアの攻勢にさらされないよね。スキャンダルもゴシップも、何もない。
RF:あまりパーティに行かないから。行った時はどこか隅の方に座っている。その方が誘惑は少ないからね。たぶん僕のようにあまり積極的じゃない人物の噂をしても、たいして面白くないんじゃないかな。スキャンダルは避けられるよ。
Q :慎重に行動していてもとんでもない決定的な事態になることがあるよね。グルーピー(おっかけ。芸能人などについてまわる熱狂的ファン)にどのように対応しているの?というか、どうやって彼らと関わりを持たないようにしているの?
RF:グルーピーとは会わないんだ。もちろんある種のパーティへ行くとそういう人達はいるよ。でも、そんなパーティに行きたいとは思わない。自分の友人達とリラックスしてお酒を飲む方がいいね。静かで安らかな気分でいたいんだ。70年代や80年代にはテニス界にはグルーピーはたくさんいたと思うけど、最近は少し下火になっている、と同時にもっとプロフェッショナルになっている。でもさっきも言ったように、どうするかは自分で選べるんだ。自分の周りに10人も引き連れていたいのならそうできるし、自分だけで移動したいならそうすることもできるんだ。
Q :あなたはすごくたくさんタイトルを持っているけど、その数と同じくらい多くのガールフレンドを持っている人もいるよね。タイトルのいくつかと交換してでも、ワイルドな一夜を過ごしたいと思った事はないの?
RF:ツアーを回り始めた16、17、18才の頃はよくパーティに行ったよ。で、ある晩マイアミのナイトクラブで仲間とダンスしたりお酒を飲み過ぎたりして、それがどういうものか分かった。楽しいかもしれないけど疲れ過ぎるのに気づいたんだ。それがもう行きたいと思わない理由。
Q :非のうちどころがないプロとして見られているけれど、何か馬鹿な事をしでかして発散したいとは思わない?
RF:30キロ制限の道を200キロでとばしたい、というような意味でなら、無いね。真面目な話、僕は20歳くらいで既に自分自身をちゃんと確立できた。いつも他人の注目を浴びているし、ハリウッドやロンドンに住んでいる訳じゃなくてスイスに住んでいるんだ。ここでは普通に自分らしく暮らしやすい。
Q :ウィキペディアではあなたに関するページは22ページ。アイザック・ニュートンはたったの3ページ。どう思う?
RF:そんなことを自慢する気はないね。昔とは状況が違うし、最近はスポーツに信じられないくらい関心が払われるようになった。具体的に言うと、200年前の科学者に比べれば、僕は世界のあちこちではるかにたくさんの記者会見に応じている。FACEBOOKでは150万人のファンがいるし、公式HPには25万人近くのメンバーがいる。200年前とは違うから、そんなものさ。
Q :そういうのってちょっと怖くない?
RF:いや全く反対で面白いよ。Emailひとつですごくたくさんの人々と触れ合える。ほんとにすごいよね。
Q :ロジャー・フェデラーであることにとってもリラックスしているように見えますが。
RF:時には外へ出ないと言うこともあるし、大きいコートではなく人に知られない小さなコートで練習することもある。時によって、自分が気分良くいられるようにあれこれやってるんだ。
Q :今でもパスポート提示が必要ですか?
RF:もうそんなにいつも求められる事はないよ。10%くらいかな。
Q :じゃその10%の人達は本当にあなたを知らないの?
RF:いやいや、そうじゃなくって彼らは規定通りパスポートをとり扱っているんだと思うよ。僕そっくりの人だっているかもしれないしね。