私を含めて皆さんもハンブルグはもちろんですが、何より「RGはどうなる?Wimbyだけは守って!」とハラハラされているのではないでしょうか。
先日のステパネク戦後の会見では、面と向かってそのような質問をした失礼な記者がいましたが、Rogiはスマートにスルーしていました。
Q. Many people say that this year is the beginning of the end. What do you think about?
ROGER FEDERER: Next question, please.
Rf.comでいま話題になっているのは5月9日のATP-news、 ROGER OUT AFTER TWO TIE-BREAKSの23ページと33ページに書き込まれた、
TonyN(カナダのトロントにお住まいのTony Nathan)さんのコメントです。皆さん気が付いておられますか?
http://www.rogerfederer.com/en/rogers/n ... NewsID=729
要は、Rogiの時代が終わったなどと言うのは時期尚早であるということです。
根拠として、過去に最低でも8個のグランドスラムのタイトルを取ったGREATと呼ばれる選手たちが#1に君臨していた時もいわゆるスランプと言われる時期はあった。彼らはそれを乗り越えて#1に留まったので、Rogiもまた乗り越えるであろう…。また。年齢的にもうそろそろ、というのも根拠がないと。
よ~く御存知の内容もあるでしょうが一部を御紹介します(一部加筆あります)。
Pete Sampras (#1で終了した年は 1993,1994,1995,1996,1997,1998)
*1993年から1998年にNo1であった時期も年間11~17敗はしていた。(Rogiは4~9敗です)
*1995年は1コケを含めて6大会連続で優勝を逃しています。
*1997年はもっと悪くて、Indian WellsからQueensまで7大会連続でFinalに到達できませんでした。(1コケも含んで)。
で、その後のWimby、USOを勝って8タイトルを獲得し#1から陥落しませんでした。
Rod Laver (#1で終了した年は 1965,1966,1967,1968,1969)
*1969年、この年には年間グランドスラムを達成していますが、16試合に敗れ14大会で優勝を逃しています。
Bjorn Borg (#1で終了した年は 1979,1980)
*1979年。1コケを含め3大会連続して敗れましたが、復活した後9タイトルを確保しました。
復活後は4敗にとどまり、結局その年は12タイトル、2つのグランドスラム、MSCを獲得しまて#1で終わりました。
Ivan Lendl (#1で終了した年は 1985,1986,1987,1989)
*1987年前半にはタイトルを全く取れず、初タイトルはHamburgまでお預けとなりました。
その年は2個のグランドスラムを含めて(Finalが1回)7タイトルを取り、年間を通じて#1にとどまりました。
*1988年にはWilanderに#1を明け渡しますが、1989年29歳にして再び#1に返り咲きました。
Andre Agassi (#1で終了した年は1999)
*#1にいた1999年、1度ならず2度までも4大会連続してタイトルが取れない時期がありました。
Jimmy Connors (#1で終了した年は 1974,1975,1976,1977,1978)
*1970年代#1に君臨した時でさえも、短期間のスランプはありました。
彼はトップ30の選手が誰も出ないようなマイナーな大会を含めて、とても多くの大会に出た選手です。
(つまり、そのような大会でも負けたという事を意味していると思います)
John McEnroe (#1で終了した年は 1981,1982,1983,1984)
*1982年は2月から9月までグランドスラムを含めて9大会連続してタイトルがとれませんでした。
*1983年、Montreal, Cincinnati, US Open , San Franciscoと4大会連続で敗れました。
*1984年に#1だった時には、年間を通じて3敗と言う記録を作りました。
(2005年Rogiが上海Finalでナルに敗れて4敗となり、惜しくも並び損ねた記録ですね)
ある特定の年齢になったらテニス選手が急に下り坂になるという根拠はない。
#1の選手の年齢は過去40年間さまざまである。
1968年、Laver 31歳
1974年、Connors22歳
1975年、Ashe 32歳
1977年、Borg 21歳
1982年、Connors 30歳
1983年Ivan Lendl 25歳
1987年、Lendl 27歳
1989年、Lendl 29歳
1993年、Sampras 22歳
1998年、Sampras 28歳
1999年、Agassi 29歳
2001年、Hewitt 20歳
2004年、Federer23歳
2007年、Federer 26歳 (年齢はいずれも年末時点です)
2つ目の記事の紹介は省略。でも目を通して下さいね
TonyはしっかりDaily Telegraph誌のRoger Federer In Crisis As Opponents Lose Fearという記事にコメントを残しています。
http://www.telegraph.co.uk/sport/main.j ... l#comments
(なお、Tonyさんのコメントはその他に6,10,36ページにもあります。)
いや~~~実に詳しいですね。びっくり!
もちろんこれがRogiにあてはまるかは分かりません。また、過去のデータを取り上げても参考にならないと思われる方もいらっしゃるでしょう。
ランキングのポイントの計算も現在とは異なっていますしね。
Rogiの場合は病気もあったし、いろいろ状況が違うと思いますが、でも何となくホッとしませんか?
愛せないキャラですけど、ジョコが強くなった来たのは事実です。AOでRogiに勝ったことで自信がますます付いて来たんでしょうね。
ジョコ陣営はmonoを言い訳の為の仮病とみているという記事を目にしましたけど・・・フン!
でもこのままで終わるRogiではないと信じたい、いや、信じています。まだ26歳です。Romeトピでonmさんのおっしゃったように
今年今までのRogiの成績についてはいったいなんなのかと推察するに、やはりシーズン前半の病気、それによるフィットネスの低下、それによる試合数の減少、それによる確信度の低下があり、他のプレーヤーもRogiを以前ほど恐れなくなりました。
で今はそれらが段々良くなってきているのがわかります。病気からの回復、トレーニングを適宜行いフィットネスの回復・向上、試合数もこなし、今は勝つことやいいプレーをすることで自信を深める段階で、現在はその途中なのだろうと思います。
完敗・辛勝・楽勝・惜敗、いろんな経験を積んでそこから学んでまた段々対処出来るようになる、と信じています。そうなると他のプレーヤーもきっとこう言うでしょう。「やはり彼は、ROGER FEDERERだ!」と。
と思います。
Rogiは「I like tennis.」というより「I love tennis.」と言っています。たとえすぐに結果が出なくても、長いテニス人生をしっかり見守って応援いたしましょう。
きっとmarieさんの紹介して下さったネルソン・マンデラ氏の言葉を実感して、涙して歓喜する(Rogiも私達も)時が訪れると思います。
"The greatest glory in living lies not in never failing but in rising every time we fail."
長々と失礼しました・・・なんかもっと言いたい事があったような気がしてたんだけど、書いてる間に忘れちゃった